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どらくえ3

第1章 旅立ち

「よぅ、終わったか。」

お城の一階でイースが待っていた。

兵士の服装ではなく、身軽な服装をしている。

「王様がな、お前についてやれってさ。」

イースがニヤッと笑って言う。

「一緒に行ってくれるのか?」

俺は嬉しくて聞き直した。
イースがいてくれたら心強い。

「まぁ、王様に言われちゃしょうがねぇだろ」

イースは20歳前半で長身、黒髪、剣が得意。

俺はイースに剣の修行をつけてもらっていた。

「さあ、使い古しで悪いが、俺の銅の剣をやろう。それからこの旅人の服に着替えろ。正装もいいが、目立ってしょうがねぇ」

「えー、俺もイースの持ってる鋼の剣がいいな」

「ワガママ言うな。こいつは俺が給料貯めてやっと買ったものなんだぜ。それに・・・」

イースが腰に提げた鋼の剣を俺に軽く手渡す。

「うわっ!?重たい!」

「な?まだお前には使えねぇだろ?武器や防具は自分の実力に合ったものを使わないと駄目なんだ。とりあえず練習用の銅の剣を使え。」

「そぉか。」

イースの言うことなら仕方ない。

俺は旅人の服に着替えて、銅の剣を携えた。

「まあまあだな。じゃあ行くか。」

俺の様子を見てイースが言った。

「とりあえずルイーダの店で飯食いながら考えようぜ。」

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