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恋心

第16章 危険な関係

汗がベッタリと身体にはりついて
二人は荒い波のような興奮に包まれ
お互いを貪りあった。


静かに疲れて眠る
横顔を僕は…ずっと見つめる…
穴が空くほどに…


僕らが双子じゃなかったら…


まったく知らない赤の他人なら…

こんなリスクを背負わずに
愛し合えたのに…


好きだと想えば
想うほど
闇に落ちていきそうで
嫉妬や妬みが心を支配しそうになる


こんなに
愛してしまうなんて
誰が予測するんだろう


ベッドから起き上がり
長くなった髪をかきあげ
お前からもらった
ネームプレートが音を立てた。
レンヤは、重たい扉を開け
飲み物を取りに降りた。

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