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恋心

第17章 line

彼は、あたしの手をとり…
舐め始めた
血がベッタリとついた指や手首を

冷たい瞳で
犬や猫の様に平気な感じだった

あたしは
『やめて…汚いし、消毒するから』

彼は、長い髪の隙間から
あたしを見ながら
言った

『俺を捨てないで…何でもするから』

なんとも言えない感情が
わいた…
彼の頭を撫でながら…
いや、抱き締めてた


『捨てないから…ちゃんと消毒させて』

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