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恋心

第21章 アゲハ蝶

女性従業員が
待機室で久々にワイワイと
盛り上がり話していた。


蝶子の肩を叩く先輩従業員が
人差し指を軽く手前に曲げて呼んだ
蝶子より、1週間早く入店していた
姫が…誰よりも情報通だった

ロッカーの端に二人は
向かい合い
こそこそと話をした。


『あの捕まった客と付き合ってたらしいよ…指噛みきられた子…愛憎のもつれみたいだけどねぇ…』
と…指のネイルを見ながら話す姫


『そうなんですねぇ…怖いよね。』と
蝶子は、姫のネイルを見て…


『どこのネイルサロン?』と聞いた。


姫は得意顔で『駅前のコマダビルの
三階なんだけど結構上手いのよね』


なんて…聞いたけど
行きません。社交辞令だから


店長が…待機室に入ってきた途端
皆は、シーンと静まり
店長に注目した

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