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恋心

第21章 アゲハ蝶

男性は、少しの関西なまりで
立ち上がり蝶子の耳元に

『この世界は君がみたことのない
快楽や欲望があるんやで…その1つが
僕や、この舌は最高やったやろ…』


男性は蝶子の髪をクルクルと人差し指で巻いて放した。


夢を魅せる仕事が…この男性に
夢を魅せられた…

そんな気分になり…男性を見た
蝶子は、今までおかねさんの顔や
姿形まで見ては居なかった。

でも…男性を食い入る様に
みた。


肩まであるストレートの髪
スーツ姿
耳には ブラックdiamondのピアス
胸まで開いたブラウス
目鼻立ちは、ハッキリとしていた


名刺を蝶子に渡し

男性は
紫の扉を開けて後にした


まるで
消えたかのように…

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