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恋心

第21章 アゲハ蝶

ヒールをカツカツと鳴らしながら
ヒラヒラと後ろでくくった長い薄手の
blueのブラウスが揺れる…

髪がなびき
胸元はチラリとはだけて男の目を
誘う…誘う…
ヒラヒラ蝶のように…


駅の改札口付近で…昨日の男が
携帯電話で話をしていた。


縦じまのシャツに
スリムなスーツ
胸元は少し開けて…まるで昨日とは
別人の男性に見えた。


蝶子は…チラリと横目で見ながら
改札口を出た。

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