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恋心

第21章 アゲハ蝶

待機室の中は、各々が好きなように
くつろぎ…雑誌にタバコ
テレビは、朝から殺人事件の話題
蝶子は、ロッカーを開けて
小さな鏡を見ながらグロスを厚く塗り直した…いつもの様に真っ赤なグロス
そしてつけまつげを確認して…
ロッカー上にある小さな窓ガラスに
目をやりながら…薄い雲を眺めた…

店長が、ドアを開けるなり
蝶子に声をかけた…


『次のホームページ蝶子さんだから
明日の帰りは少し遅くなるよ。』

と蝶子の肩を叩き
店長は、扉から消えた。

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