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恋心

第23章 last☆summer

駅までの距離
二人なら楽しい
一人なら苦痛。

山田君は、田中君から目を放さず
肩が触れる位近づきながら
横並びで、歩く。

無論
話は
プラモトーク


あぁぁ。楽しい
田中君が、何より眩しいっ。


『たなかぁぁぁ~たなかぁ!』


信号無視をした
女子が現れた…


ゲームなら此処で戦闘開始だが…

この女っ。田中君と俺の間に
割って入ってきた。



『おっはよぉ。田中っ。どこいくの?』

田中君と僕は立ち止まり
真ん中に割り込んだ彼女を見下ろし


『山田と朝マックだよ。お前…朝から声でかい。』耳を閉じる田中君。


『山田?だれそれっ』と田中君を見上げながら睨み付ける。


『ぼく…山田です。はじめまして…』
と田中君が、ぼくを指差すから
この猿のような女子に言った。


『あーそぅ。よろしく山田君。あたしは、佐野です。』と
言い残し…田中君に

『あたしも、いきたぁい。田中ぁ~』と甘えた声をだした。

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