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恋心

第26章 叶わない恋

男性の濡れた髪、、、。
あたしは、ドキドキと波打つ胸を掴んだ

食事をテーブルに運び
男性は、息子さんの部屋へ行き
顔を眺めていた。

その優しい眼差し。

おぼんを持ったまんま
男性の横顔をみていた。


いいな、、、。

なんとなく
呟いていた。


男性は、少し笑いながら
あたしに

「いいですか?彼氏は居ないのですか?」

と、首に巻いたタオルで顔を拭き
テーブルの椅子に腰掛けて
あたしを見た。


「いないです、、、。」

ぽつり
下を俯くあたしに。


「すいません、、、。悪気わないんですよ、、、。
ただ、、聞いただけなんですいません」

男性は困り顔で頭を下げた



「あ、いいんです、あたしわかってますから
身の程しってますから、あ、、たべましよ、、ねっ」

素早く席に座り
向かい合い、、、なんかぎこちなく
すすむ食事が始まった。

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