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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第15章 痛み

その日を境に、あたし達は、同業者に戻った。


友達になれる様な恋じゃなかった。




別れてしまった、たった今だって



キミが



好きだよ……


あたしは、氷で目を冷やしながら


震えていた。


それは…


11月の札幌のせいなのか…


心のせいなのか…


わからない。


涙は流れっぱなしで


氷で冷してるのが、意味があるのかわからなくなって



笑った。


部屋の電話がなる。


マネージャーのるりちゃんからだ


「はい。」


「大丈夫?」


「何が?」

無感情で、答える。


「何がって…」

「あぁ。ちゃんと別れたから、るりちゃん。あたしは、事務所の方針に従った。だから、仕事ガンガン入れてね。休みなんていらないから。」


「………大丈夫?」



「ハハハハ!!大丈夫なわけないじゃん!」


「そっちに行くから、待ってて!」


この時の事はあまり記憶にないけど、様子がおかしかったんだろう。

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