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同じ場所~君と僕の見ている風景~

第10章 確認

毎日、写真誌に張られる生活、作品に、入れば、略寝に帰るだけ。


溜まるストレスの中でキミだけが、救いな気がした。


恋する事だけに、縛られたくない。


これが本音なのかな。

あたしは、重い口を開ける。


「……もう、このままいつ会えるか分かんないし…早い方が良いよね。」


あたしは……


嘘つき。


「別れるのは、俺の選択肢ないんだけどな。」

穏やかな声で言うけど…語尾がかすれる。


あたしは、嗚咽を上げて泣いた。


キミを困らせてしまう。


「明日も早いだろ?もう、休めよ。」


あたしは、ぼんやり、目が腫れちゃうな…って思った。


「目、冷して寝ろよ。」


この状況で、お互いに、明日の事を考える。


これが、今、あたし達が、置かれてる現実だと、痛感せざるを得なかった。

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