私はお兄ちゃんに…
第16章 真実の愛
私はじゅんくんと別れたあと、リビングに向かい、お母さんに早速報告した
彩奈『お母さん!!私ね、彼氏できた!!』
お母さんはとっても喜んでくれた。
私もとっても嬉しかった。
これで、お兄ちゃんのことなんか吹っ切れるよね…
ちょっと戸惑ったけど、お兄ちゃんにも報告することにした。
お兄ちゃんの部屋に行くと幸日が下着姿でお兄ちゃんのベッドに寝ていた。
幸日『彩奈…』
あれ以来幸日と喋っていなくてとっても気まずかった。
彩奈『お兄ちゃんは…?』
幸日がシーツを被りこっちへ向かって来た。
幸日『たとえ妹だとしても、許さないから。綾斗に…近づかないで…』
そういうとバタンと部屋のドアを閉められた。
私はその場にヘナヘナと座り込んだ。
綾斗『彩奈⁈どうした…?』
私は気づけば泣いていた。
やっぱり彼氏ができたからって、お兄ちゃんへの気持ちは抑えられなかった。