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空と太陽

第5章 空、夏休み


――新学期


 「夏休み…」
 「青春はおわった…」


 明らかに夏休み前と
 テンションが違いすぎる
 A組のみなさん

 「HR始めるぞ〜…」

 明らかにダルそうな大空先生


 「はぁー…」


 空は私服の先生が見れて
 幸せだった…
 桜井がくるまでは←


 「中学校生活最後の
  文化祭もあるんだ
  楽しめよ」

 『お〜う…』

 暗すぎるA組であった



――――――――


 「中村さん、居る?」
 昼休み、桜井が空を呼び出した

 「え…はい…」

 桜井につれられて来たのは
 人の少ない校舎裏

 桜井の取り巻きたちもいる

 桜井は5人
 空は1人ぼっち

 こんな状況で思い付くのは
 1つしかない


 (いじめられるの…?)


 恐怖で脚が震える


 「あんたムカつく」
 「え」
 「大空先生、
  ウチ、好きなんだよね」
 「え…」
 「もちろん恋愛で」
 「…」

 空は目を伏せた

 「だから馴れ馴れしく
  近づかないでよ」
 「私はっ…」
 「先生にちやほや
  されてるからって
  調子にのんなよブス」



 空はその場に立ち竦んだ



 恐怖しかなかった



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