空と太陽
第6章 秋、文化祭
文化祭も終わり
教室で帰りの挨拶
「先生さようなら」
「おーさようならー」
空も帰ろうとした
「中村」
…名字、
「なんですか?」
「見た?ダンス」
無邪気に笑う先生
「見ましたけど?」
「どうやった?」
無邪気な笑顔
「…よかったんじゃないですか?」
「やっぱり?はははっ」
楽しそうに笑う
「先生、キレイですよ」
窓の外を指差す
「なにが?」
「外見てください」
もう夕暮れ時だ
「あ、空か」
「はい、ではさようなら」
「あっおう」
ずっと
あんなにも見てたのに
気づいてもいない
それに
空
私の名前
こうでもしないと
よんでもらえない
文化祭は切なく終わった