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空と太陽

第8章 冬、友達。




 合唱コンクールも終わり
 高乃宮中学校の3年生は
 受験に向けて歩き出す



「だるいねーん受験だるいねーん」
「あほなこと言わずに勉強してください」

 大空先生が男子K君を叩く

「アホやないでぇ〜?」

 田舎出身のくせに
 半関西弁をつかう
 クラスの人気者だ。


「先生〜Kはアホやないでぇ〜?バカやでぇ〜?」
「なんでお前も半関西弁になってんだよ」

 男子F
 Kと仲良しです

 そして今は…


「はい、教科書102ページひらいて」


 大空先生の数学の授業です



「先生〜わからへんわぁ〜」
「普通に喋ってみて」

 2人の間に沈黙が流れる

「いやぁ〜喋れへんわぁ〜」
「いいけん喋れ」

 大空先生が真剣にK君を見る

「え…あ…おぉ…」
「…………」

 見つめあう2人…

「えぇやん、数学しようや」
「……………」

「先生〜」
「……………」








「わかった!!わかったけん!!すまんて!!俺が悪かったけん!!先生すまん!!もお数学しよ!!俺、もう無理やわ!!数学しようや!先生大好きやで!!!」

「セリフ長いねん!!!」

 K君に大空先生のチョップが入った


 クラスが笑いにつつまれる

「てか先生、今関西弁やったやん」
「まじかっ」


 そしてまた教室が笑いにつつまれた





















「てゆう夢見たねん」

「知らんがなっ!!!」




 K君の夢の話でHRは終った…



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