空と太陽
第8章 冬、友達。
昼休み
由宇が今日は休んでるので
空と未歩は2人で過ごしていた
「K面白かったね」
「うん。数学は
おーたむじゃないのにね」
2人でキャハハと笑っていた
「ちょっとあんたら」
声をかけられた
そしてそちらを向くと
「友里…」
桜井が立っていた
「なに?」
「ちょっと中村さんかりてく」
「むり」
「は?」
「今はウチと居るの」
「だからかりてく」
「じゃあウチも行く」
「なんで?」
「あんたら絶対空いじめる」
「ふんっ勝手にしたら」
桜井はざっと6人ぐらい
つれていた
そして桜井についていく2人
「見たよ、空ちゃん」
「…何を?」
「先生に名前呼ばれてるとこ」
「………」
空は黙って俯いた
「はぁあ?それが何?」
「あんたは黙っててよ」
桜井に睨まれて未歩は黙る
「関わんなって言ったよね」
「……先生が…」
「先生のせいにすんなよ
あんたが避けたらいいんだよ」
桜井は空を壁に追い詰める
「わかった?」
「…………」
空は目をおよがせる
「じゃないとあんたの大切な友達がどうなっても知らないから」
「……」
漫画みたいなセリフで
脅してるだけだと思った
実際にできるわけない
そう思っていたが…
「ちなみに本気だから
体育大会、覚えてる?」
「え?」
「あなたは跳び箱で落ちて怪我した」
「…」
「私はあんたと同じで最終走者だった」
「っ!!!!」
空を突き落としたのは、
桜井………
「おまえっ…!!!」
未歩が桜井を睨み付ける
「あははははっじゃあねっ」
もう、わからない