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空と太陽

第9章 夜、クリスマス



 今日は終業式
 そしてクリスマス

 未歩はあれから全く
 空と話そうとしない

 空は最悪なクリスマス
 をむかえた













「さ、桜井さんっ!!」
「なに?馴れ馴れしく話しかけないでよ」

「あ、あのっ…」
「早く話しなさいよ」
「未歩に何かしたんですか?」

 沈黙。

「男たちに犯させました」
「えっ」
「未歩は気持ちよさそうだったよー。中村さんが先生といちゃついてくれたから未歩はいい思いができたんだよー。やったね中村さんっ♪」



 空は怒りがこみあがって
 くるのがわかった


 そして


―バシィィンッ


「っ」
「最低。」


 そう言って空は
 歩き出した


 桜井はその場に
 立ち竦んでいた


 空は歩きながら泣いた


 未歩、ごめんね
 ごめんね…



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