テキストサイズ

空と太陽

第9章 夜、クリスマス



 放課後、先生に
 呼び出されて
 指導室にいれられた


 大空先生と学年主任


「なんでぶったんだ?」
「先生は何で知ってるんですか?」


 沈黙。


「いいから」
「別にいいですけど…いい話じゃないですよ?」


 空は苦笑した


「そうか…」


 空がいっこうに
 話さないものだから
 話しは後日に
 もちこされた


 空は急いで家に帰った














 今日はクリスマス。


「お母さんっ早くっ」
「はいはい」


 お母さんとケーキをつくります


「あああああ!!!」
「えっなによお母さんっ!!」
「牛乳がないっ!!!」
「えええええ!!!!」
「どうしよう…」
「買ってくるよ♪」


 そして空は上着を
 羽織って外に出た


「ふぅーっ…寒っ…」



 空は少し遠出をした
 気晴らしをしたくて



 まさか中3にもなって
 こんな思いをするとは
 思わなかった


 好きになっては
 いけない人を好きになって

 大切な友達を傷つけて…

 失ったものは
 大きすぎたんだ




「寒すぎっ」




 今日はクリスマス。


 町はカップルだらけ


「寒すぎるんだよっ」


 いろんな思いが
 いりまじって
 涙がながれだした


「先生、好き」


 1人、つぶやいた



















「あれ?中村?」


「先…生…?」



 もう涙を隠すこともない


 無意識に先生へ
 足が歩き始めた


「先生っ先生ぇっ」


 おおなきしながら
 先生に抱きついた

 先生はただただ
 黙って優しく
 頭を撫でていた


 素敵な聖夜の出来事でした

ストーリーメニュー

TOPTOPへ