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空と太陽

第10章 夕日、校舎裏




 あのクリスマスの日から
 大空先生は空を気にかけている


 放課後には必ず

「今日はどうだった?」

 と聞いてくる

「大丈夫でした」

 と返すと

「そっか」

 とほっとしたように微笑む




 そんな先生が
 とてつもなく愛しい



「さようなら」



 愛しくて、たまらない














 靴箱に行くと
 靴の中に紙切れが。


 ぞっとした


 恐る恐る紙切れをひろげた


「えっ…」






『明日の昼休み
 3年の校舎裏に来てください』



 さらにぞっとした


 わけもなく走った


 走って帰った


 恐怖が消えることはなかった




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