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空と太陽

第10章 夕日、校舎裏




「竹田?」


 校舎裏に来て、沈黙が流れる


「あの…」


 竹田が真剣に空を見る


「中村が好き」

 竹田はそう言って
 顔を真っ赤にして
 手で口を隠すように拭った


「えっ…」


 空はビックリした

 生まれてはじめて
 告白をされた



「あのっ…
笑ってる中村が、
好きなんだ…」


 途切れ途切れに
 懸命に伝えてくる竹田


 空は嬉しくて
 張り裂けそうだ


 でも、






「ごめ…んね…」


 知らない間に涙が流れ出した


「中村!?」

 竹田が慌てる



「グスッ…竹田、優しい…から」


 号泣した


「わ…たし…大好きで…諦められない人がっいる…の…グスッ…」


 空は号泣しながら
 一生懸命いった

 そんな空を見て竹田は


「っ…」


 空を抱き締めた。
 強く抱き締めた。


「泣くなよ、」


 夕日が綺麗だ



 1日はもう終わる



 恋は、難しい



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