テキストサイズ

二十歳になれば

第4章 疑心


そっちがそう言うなら、もういい!

そんなふうに逆切れされたって全然不思議じゃない状況だ。


なのに玲菜は違ってた。


「疑いの目で玲菜を見てしまったのは事実だ。それでも私と続けたい?」


「どんなにつらい言葉を言われても、あたしは続けたいです。もう、サヨナラされるのはイヤです」


私はもともといなくなってしまった彼の代わりに話し相手になったようなもの。


サヨナラされるのはイヤ。


それは玲菜の心の叫びのようにも感じた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ