テキストサイズ

二十歳になれば

第4章 疑心


必ずしも私にいて欲しいわけじゃない。


サヨナラされるのがイヤなんだ。


それが玲菜の本心だろう。


ちょっと複雑だけど、彼女の手を振り切ってまで退会するのは、それも酷いような気もする。


結局、今までどおり続けることになった。


歳が離れているから、私の言葉はどうしても上から目線になり、玲菜の言葉は下から目線になる。


無意識のうちにそうなってしまってる。


私の方はこういう付き合いが玲菜にとっていいことなのかどうか、しだいに疑問に思うことが多くなっていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ