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二十歳になれば

第5章 友達のこと


私は玲菜が私と話すことでますます卑屈になっていくのではないかと心配になってきた。


いつか、ですます調の言葉からタメ口に変わっていた。


玲菜は丁寧語で話されるより、その方がいいと言ったので、丁寧語は使わなくなった。


だから、不機嫌なときは今まで以上に不機嫌に聞こえるのだろう。


その後も玲菜は同じような表現を時々使うことがあった。


そのたびに私は「使うなって言っただろ」と言い、


そのたびに玲菜は「ごめんなさい、嫌いにならないでください」と謝った。

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