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二十歳になれば

第1章 プロローグ


突然友達にさよならされた彼女の気持ちも分かるし、その片棒を担いでしまった私にも多少の罪悪感はあった。


しかし、玲菜は高校生だし、私はそれなりに年齢を重ねた社会人。


話なんて合うはずもないし、すぐに飽きてメッセもそうは長く続かないだろう。


軽い気持ちで考えていた。


「おはようございます」


「おはよう。今日も暑くなりそうだね」


誰でもいい。


きっと彼女は話し相手が欲しかったのだろう。

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