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二十歳になれば

第1章 プロローグ


毎朝、必ず届けられる玲菜からのメッセ。


誰かに話しかけていなければ、心が崩れそうだったんだろう。


彼が最後の言葉を託した相手だからこそ、余計にそうだったのかもしれない。


私は、彼女からメッセが届く限り、返信してあげようと決心した。


そのうち、早く起きたときは私の方から先に、おはようとメッセを入れることも多くなっていった。


私からのメッセに、こころなしか彼女も少しは喜んでくれたような気がした。



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