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秘書のお仕事

第6章 仕返し




『あのね…』



「うん」



『んっとね…』



「うん」



『…』




あたしは必死に考えた


何をって、
一体何を涼に伝えるべきかをだ


社長にセクハラされてますーだなんてストレートに言ってもいいの?


いいなら、言っちゃうよ?



ねぇ、言っちゃうよ?




「きゅうり漬けお待ちどーです!!」



元気な声で、また別の店員さんが料理を運んできた



あたしは思わず正座して、店員さんに深いお辞儀をしてしまう




「くすっ、何緊張してんだよー?」



『いや、違うっ、んと…あの…』




もう、しどろもどろだ



あたしがごちゃごちゃと言葉を並べている間に


机には料理が並ぶ






全て運ばれてしまってから、涼は箸をつけた






「あ、たこキムチ美味いよ!?」



『ん…あ、ほんとだっ』




涼に言われてあたしも料理を口にし、ついつい顔がほころんだ



何だろうな…


たった一口食べただけで、ずいぶん楽になった気がする…



よっぽどお腹空いてたのか?















「そういえば、千晴ってどんな仕事してんの?」




涼は箸をくわえながら、あたしの顔を覗いてきた









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