秘書のお仕事
第6章 仕返し
「わかったわかった、他には?」
などと、あたしたちは注文するものを決めていった
ボタンを押して呼ぶと、
襖を開けて店員さんが入ってきた
「失礼します、ご注文をお伺いいたします」
あたしはこんな最悪な泣き顔を見られたくなかったので、
涼が注文してくれている間はずっと俯いていた
注文を聞き終えると、店員さんは出て行った
それと同時に、あたしの顔も上がる
「で、どうしたんだよ?」
そう、あたしはいい加減、涼のこの質問に答えなきゃいけない
「仕事、大変なのか?」
あたしは頭を垂れた
言ってしまえば、そうなんだ
仕事が
大変
あの鬼社長のせいで…さ…