秘書のお仕事
第6章 仕返し
『あたしさ、あいつの靴舐めたんだよ』
「へ?」
涼の表情から推測するに、全く意味がわかってないようだ
『しかも、無理矢理キスされたし、胸揉まれたし、下も触られたし、今日なんて…!!』
身を乗り出してそこまで言い、ハッとした
こんな大声で言っていいことじゃないよね…
『…ご…ごめん…』
「い、いや…別に…」
涼は枝豆を三粒ほど口に入れると、水でそれを流し込んだ
「それって…普通に訴えてもいいんじゃね?」
『…うん、まぁ…』
裁判にかければ、いい話なんだけど…
『でもそれはダメ』
「何で?」
『あたしが社長に復讐したいから』
その瞬間、涼はブッと吹き出した