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BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

改めて店長が恐ろしく感じた。

「いや、だってさ・・・畔田さんが初めて湊を指名した日、お前初指名客とは寝ないのに、その日のうちにホテル行っただろ?」

「あぁ~・・・・」

そうだ。

僕、今まで初指名のお客さんとホテル行ったことないよな。

「それに、昨日桐島さんに聞かれて自分の過去のこと話しただろ? 畔田さんがいたから話したのかなって。」

「どうしてそのこと知ってるんですか?」

店長・・・地獄耳???
冗談抜きで。

「カズヤに聞いたんだよ。」

「そうですか。」

カズヤ君・・・・昨日のこと店長に話したのか。

「カズヤびっくりしてたよ。 湊が過去のこと話してるの初めて見たって。」

「誰にも話したことないから、当然ですよ。」

僕が上京してきた理由なんて、親も知らない。

「もしかしてさ、湊の初恋の相手って・・・・」

「・・・・・そうですよ。」

今更ごまかしても無駄だろう。

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