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BL~中編・長編集~

第7章 ~むかしむかしの恋物語~

「そうそう。 我慢なんかすんなよ。」

「・・麻紀っ・・・・」

伊代は無意識に、麻紀に抱きついておりました。

「・・・僕っ・・・・僕・・・ッ・・」

そんな伊代を見て、麻紀は優しく微笑みました。

「うぅ・・・っ・・・・」

伊代は麻紀の胸を借りて、泣き続けました。

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「・・ごめん。」

「気にすんな。」

数十分後・・・・・

麻紀のシャツをグチャグチャにおしてしまい、伊代は麻紀に謝っておりました。

「ほんとごめん。」

「だから、気にすんなって。」

伊代が何回も謝ると、麻紀は笑ってそう言いました。

「なんかお詫びするよ。」

「いいって。」

面白そうに笑った麻紀は、ゆっくりと立ち上がりました。

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