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「・・・？」

不意に、百の体が離れました。

「・・・っ！？」

「・・こういう意味で・・・だ。」

百の顔が離れていきます。

「な・・・んで・・・・」

「俺は・・・お前が好きだ・・・」

驚いて、言葉が出てきません。

しかし、麻紀に告白された時とは明らかに違う感情が、伊代の中を駆け巡ります。

「ごめんな・・・こんなことして・・・・」

「・・っ・・・・」

気持ち悪くはありません。

むしろ、嬉しいくらいです。

「あいつにも言われたんだ・・・肉食動物が草食動物を好きになるなんて、報われるわけがないって。」

「あいつ・・・？」

誰の話をしているのか、伊代にはわかりません。

「お前とよく一緒にいた、シカだよ。」

「・・麻紀？」