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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

「潤に告白しよう」って。

今なら、振られても志望校を変えれば離れられる・・・

そう思ったんだ。

俺は弱い。

だから、失恋した相手と同じ高校に通える自信がなかった。

弱いから・・・・・俺は志望校を変えられるこの時を狙って、ダメ元で潤に告った。

「俺、お前が好きなんだ・・・」


『気持ち悪い』

『ふざけんな』

『俺のことそんな目で見てたのかよ・・・・最悪』


そんな言葉が返ってくるのを覚悟してた。

でも、潤の返事は、俺が予想してたものとは全く違ったんだ。

「俺も、お前が好き。」

俺は驚いて何も言えなかった。

そんな俺を見て、潤は笑ったんだ。

「変な顔。」

ってね。
正直むかついたけど、俺はなんだか、それがすごく嬉しかった。

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