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BL~中編・長編集~

第9章 ~大切なもの~

俺には、恋人がいる。

「ただいま~。」

それがこいつ。

立花 一馬(たちばな かずま)。

「奏多~。」

一馬は部屋に入って来るなり、俺に抱きついてきた。

「一馬・・・今、料理中。」

「別に後ででいいじゃん。 せっかく久しぶりに会ったんだし。」

それは、お前が家に帰ってこないからだろ?

「ちょっ・・・」

「ほら、包丁置いて。 持ってると危ないよ?」

一馬はそう言うと、俺の手から包丁を奪い取り、服の中に手を入れてきた。

「奏多・・・」

「・・っ・・・」

くそっ・・・

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「ん~・・・」

「・・・・」

また・・・やってしまった。

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