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BL~中編・長編集~

第9章 ~大切なもの~

でも、それでも・・・・

「好きだよ。 一馬のこと。」

今も、昔も。

「本当に?」

「あぁ。」

浮気されるかもしれない。

一馬が、俺の前からいなくなるかもしれない。

「奏多・・・キスしてもいいか?」

「い、いちいち聞くなよっ・・・」

でも俺は・・・・一馬のそばにいたい。

「んっ・・・・」

一馬は優しく・・・本当に優しく、俺にキスしてきた。

「んぅ・・・ふっ・・・・」

一馬の舌が、口内に侵入してくる。

「はぁ・・ッ・・・・」

「奏多・・・」

飲み込みきれなかった唾液を、一馬は優しく拭ってくれた。

「一馬・・・・したい。」

「ぇ?」

今までこんなこと言ったことなかったから、一馬はすごく驚いたみたいだ。

少しの間固まってた。

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