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BL~中編・長編集~

第9章 ~大切なもの~

「お願い・・・一馬っ・・・・」

俺がすがりつくと、一馬が息を呑むのがわかった。

「煽ったこと、後悔すんなよ。」

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「ん・・・・」

「おはよ、奏多。」

次の日・・・・目を覚ますと、一馬が目の前で笑っていた。

なんだかそれが、少し不思議だった。

「ぉ、おはよ・・・」

「?」

それに、恥ずかしかった。

「どうした、奏多。」

「なんでもないっ・・・・」

だって・・・こんなこと、一体何か月ぶりだろう。

いつも、俺が寝てる間に一馬はいなくなってたり、俺が夜中の内に自分の部屋に戻ったりしてたからな・・・

「そうか?」

俺が顔を赤くしている理由がわかっているのだろう。
一馬は面白そうに笑っている。

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