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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

「・・・・」

教室が、ものすごく静かになる。

「「・・・・・」」

重い沈黙が流れる中、その沈黙を破った声。

「すいませーん、遅れましたー!!」

「?」

教室にいる全員の視線が、入り口に向けられる。

「またお前か。」

「すみません。」

入ってきたのは、この学校じゃ知らない奴がいないくらい有名な奴だった。

「シロ~、こっちこっち!!」

「おう。」

シロ・・・・

真っ白い犬。

純白の髪。 優しさ。 万人を虜にしてしまうような無邪気な笑顔。

女子からだけでなく、男子からの人気も絶大だ。

「寝坊しちゃってさ~。」

・・・・・俺とは何もかもが正反対だ。

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