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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

シバに初めて会った時、俺は迷わず質問したことがある。

不吉と忌み嫌われる俺と、口なんかきいていいのか。と・・・

そしたらシバは、ふざけたように笑った。

そんな迷信を信じる方がバカなんだよ。

そう言ったんだ。

それから俺は、よくシバと一緒にいるようになった。

と言っても、講義が重なる日だけ。

「別に。 何も考えてなかったけど。」

「ふ~ん・・・ところで、今日のテストはできそうか?」

教授が教室に入ってきた。

「当たり前。」

「じゃあ、勝負だな。」

シバとのこのやりとりは、すごく好きだ。

毎回、テストで勝負し、負けた方が食堂でランチを奢る。

そんな、たわいもない勝負。

「いいぜ。」

「今日は、絶対勝つ。」

テストの問題が配られ、みんな一斉に始める。

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