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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

そう言うと、シロは本当に嬉しそうに笑った。

「あの時はありがと。 おかげで、ナオときちんと向き合うことができたよ。」

シロが示した先には、彼女の姿が。

「それでさ、こんなこと言うのなんなんだけど・・・俺、お前と友達になりたい。」

「はぁ!?」

なに言ってんだ、こいつ。

「だめ?」

「・・・お前、自分が何言ってんのか分かってんのか?」

俺の言葉に、シロは迷うことなく頷いた。

「当たり前じゃん。」

「俺は黒猫だぞ?」

黒猫の俺とお前が一緒にいていいわけがない。

だって俺は・・・

「不吉と言われてる俺と、一緒にいれるわけが・・・・」

「それがなに? そんなの、ただの迷信じゃん。」

「・・・・」

そう言って、シロはにっと笑った。

「・・・・・嫌だ。」

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