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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

「おはよー、ハル!!」

「・・・・・」

俺が教室に入った瞬間、シロが声をかけてきたからだ。

「「ぇ・・?」」

教室が一気に静まり返る。

「・・・・」

俺は無言でシロの前を通り過ぎると、いつもの席につこうと足を進めた。

「あ、無視!? ひどくない!?」

なおも無視を続け、席に座る。

「ねぇ、ハル!!」

「・・・・なんだよ。」

うざい。

俺の周りに来るな。

目立ちたくないんだよ・・・

「やっと口きいたね。」

「で・・・用は?」

シロを睨みながらそう問うと、シロは困ったように笑った。

「怖いなぁ・・・お礼言いたいだけだよ。」

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