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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

「ほら、早くしろよ。」

「あ・・・うん。」

我に返り、荷物のばらしを開始する。

「やりますか。」

シロも作業に加わり、黙々と荷物を片付けていく。

元々荷物が少なかったのもあってか、午前中には作業が終わってしまった。

「ありがとう、シバ。」

「ああ。 今度なんか奢れよ。」

お礼を言うと、シバはそう言って帰って行った。

「やっと終わったね。」

「うん。」

部屋の中に戻ると、シロが俺の隣に座ってきた。

それだけなら何も思わないけど・・・・

「・・・シロ・・・」

「ん?」

「この手はなに?」

シロの手の位置が明らかにおかしい。

「ちょ、どこ触って・・・」

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