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BL~中編・長編集~

第13章 ~小悪魔男と平凡男子~

「お前ら・・・・よくあんなのできるな・・・」

「最初はつらいよね~。 でも、慣れちゃえば大丈夫だよ。」

慣れたくないような気がしなくもない。

「あー!! 新君のこと、いじめないでよね!!」

((お前が一番いじめてるって・・・・))

ここにいる全員が、同じことを思ったと思う。

こんなに考えがシンクロすることも珍しい。

「ごめんごめん。」

「じゃ、頑張れよ。」

瑞城はあまり幸村と関わりたくないのか、席をはずした。

「新君は僕のなんだからね!!」

ん? 僕・・・?

あれ? でも、昨日・・・・

「はいはい。 わかってるって。」

「・・・・・」

俺・・・って言ってたよな?

気のせい? いや、そんなはずは・・・

「? どうしたの、新君。 僕の顔じっと見て。」

「あ、いや・・・・なんでもない。」

幸村の一人称が変わるのって・・・・あの時だけ?

「・・・・・」

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