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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

蝶ネクタイって、首につけるあれですにゃ?

「そうじゃなくて・・・・なんで二個? しかも、一個小さいし。」

「鏡夜とお揃いでつけなよ。」

にゃ? 僕?

顔を上げると、留架様の手には二個の蝶ネクタイが。

「ほら、つけてあげなよ。」

「あ、うん。」

亮様に急かされて、留架様は僕の首に蝶ネクタイをつけてくれましたにゃ。

「よく似合うね。」

「にゃ?」

僕には見えないから、よくわからないですにゃ。

「俺とお揃いだって。 嬉しい?」

「にゃ~。」

留架様の嬉しそうな顔を見てたら、僕も嬉しくなってきましたにゃ。

「大切にするんだよ? せっかく亮がくれたんだから。」

「にゃ~。」

僕は亮様の方を向いて、一言お礼を言いましたにゃ。

「喜んでくれてよかった。」

でもこれ、首がかゆいですにゃ。

「あれ? そういえば、兄ちゃん達って三日後くらいから旅行だっけ?」

「うん。」

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