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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

カインさんの一言で、僕の周りにいた取り巻きの人たちが瞬時にその場を離れましたにゃ。

「今後一切、こいつに手を出すな。」

僕を前足の間に入れ、体の下にかばいながらカインさんはそう言いましたにゃ。

「カイ・・・」

「いいな?」

セレーナさんの言葉を遮って、カインさんは念を押しましたにゃ。

「にゃっ!?」

そのやりとりを呆然と見ていると、カインさんに首をくわえられましたにゃ。

驚いている僕をよそに、スタスタと歩いて行くカインさん。

「あの黒猫・・・絶対に許さないわ。」

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「ぅにゃ!!?」

さてさて・・・間一髪の危機を脱した僕ですが、新たな危機ですにゃ。

セレーナさんたちの所から助けられ、僕は亮様のお部屋につれて来られましたにゃ。

「にゃふっ・・・」

部屋に入った瞬間、僕はカインさんの寝床に降ろされましたにゃ。

「・・・っ・・・・・」

カインさんの顔を見て先日の事を思い出した僕の体は、震え出しましたにゃ。

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