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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

「っ!!」

カインさんはそんな僕を見て、僕を包み込むように体を寄せてきましたにゃ。

「安心しろ。 お前が怖がるようなことは何もしない。」

「・・・・?」

そう言われて体を舐められた瞬間、僕の体の震えが止まりましたにゃ。

「カイン・・・さん・・・・?」

「仕方がないから、留架様が旅行で留守の間・・・俺がお前を守ってやる。」

「え?」

驚いて顔を上げると、優しく微笑んでいるカインさんと目が合いましたにゃ。

「だから安心しろ。」

「・・っ・・・」

なにこれ・・・・心臓がうるさいにゃっ・・・

「ど、して僕をここに?」

口を開いたら、そんな言葉が出てきましたにゃ。

「寝ろ。 昨日あまり寝てないだろ?」

「・・・」

どうして気が付いたんだろう?

「大丈夫だ。 俺がついててやる。」

温かい体温。 優しい言葉。

僕はカインさんの腕の中で意識を手放しましたにゃ。

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