BL~中編・長編集~
第14章 ~人は見かけによらないにゃ~
「おい、鏡夜。」
「?」
急に声をかけられて、声のした方を振り返る。
「真猿さん、僕に何か用ですかにゃ?」
声の主は、この屋敷で飼われている動物の中で唯一の猿である真猿さんでしたにゃ。
「お前、最近カインさんとよく一緒にいるよな?」
「? はい。」
カインさん・・・早くお話し終わらないかな。
「生意気なんだよ。 この屋敷に住んでる動物たちの憧れのカインさんと、一番下っ端のお前が一緒にいるなんて。 面白く思ってない奴は、この屋敷の中にたくさんいる。」
「・・・・!!?」
真猿さんはそう言うと、僕の体を押さえつけてきましたにゃ。
「やっぱり、許されないことだよね。」
「にゃっ・・・」
抵抗しようと思ったけど、もう遅すぎましたにゃ。
「ごめんね? セレーナさんに頼まれたら、断れないからさ。」
「ぇ・・・」
セレーナさんに頼まれた?
真猿さんはそう言って僕の首についている蝶ネクタイを取ると、楽しそうに笑いましたにゃ。
「これ返してほしかったら、俺に追いついてみな。」
手に握られている蝶ネクタイを見て、僕の体は勝手に動きましたにゃ。
「返して下さいにゃ!!」
「?」
急に声をかけられて、声のした方を振り返る。
「真猿さん、僕に何か用ですかにゃ?」
声の主は、この屋敷で飼われている動物の中で唯一の猿である真猿さんでしたにゃ。
「お前、最近カインさんとよく一緒にいるよな?」
「? はい。」
カインさん・・・早くお話し終わらないかな。
「生意気なんだよ。 この屋敷に住んでる動物たちの憧れのカインさんと、一番下っ端のお前が一緒にいるなんて。 面白く思ってない奴は、この屋敷の中にたくさんいる。」
「・・・・!!?」
真猿さんはそう言うと、僕の体を押さえつけてきましたにゃ。
「やっぱり、許されないことだよね。」
「にゃっ・・・」
抵抗しようと思ったけど、もう遅すぎましたにゃ。
「ごめんね? セレーナさんに頼まれたら、断れないからさ。」
「ぇ・・・」
セレーナさんに頼まれた?
真猿さんはそう言って僕の首についている蝶ネクタイを取ると、楽しそうに笑いましたにゃ。
「これ返してほしかったら、俺に追いついてみな。」
手に握られている蝶ネクタイを見て、僕の体は勝手に動きましたにゃ。
「返して下さいにゃ!!」