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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

「今こんな風に笑ってられるのは、留架様のおかげなんですにゃ。」

あの日・・・留架様に拾ってもらった時見た留架様の笑顔。

あの笑顔に、僕は救われたんですにゃ。

「そうか。」

「カインさん・・・」

急に不安になってカインさんを見上げましたにゃ。

「カインさんは、僕を置いてどこかに行かないですにゃ?」

僕の質問に、カインさんは優しく微笑みましたにゃ。

「俺、言っただろ。 ついててやるって。」

「・・・っ・・」

優しい言葉に、涙が溢れてきましたにゃ。

「泣くなって。」

「ぅっ・・」

天国のお父さん、お母さん、見てるかにゃ?

「お前は俺の傍で笑ってればいいんだよ。」

二人を失って、本当に悲しかったけど・・・

「はい!!」

僕、とっても幸せですにゃ。






~END~

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