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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

にゃ? どうしてそこで黙っちゃうんですかにゃ?

「・・・にゃっ!!?」

カインさんは困ったように少し考えた後、僕の口をペロッと舐めてきましたにゃ。

「これでわかるだろ。」

「にゃ!? にゃ!!?」

これって・・・これって・・・・にゃにゃ!!?

「そんなに慌てるなよ。 こっちが恥ずかしくなる。」

「だって・・・え!?」

カインさんが僕のことを?

「それよりも・・・・俺もお前に聞きたいことがあるんだけど。」

「にゃ?」

カインさんはよほど恥ずかしかったのか、急に話題を変えてきた。

「前・・・自分は一度死んでるって言ってたよな? あれはどういう意味だ?」

「・・・・・」

今度は、僕が黙り込む番でしたにゃ。

「僕・・・家族全員を交通事故で失ってるんですにゃ。 その時、僕は感情を失ってしまったんですにゃ。」

カインさんになら、話しても平気かもしれない。

そう思って、僕は過去のことを話し始めましたにゃ。

「家族を失って、僕の心は死んでしまったんですにゃ。」

「一度死んだって、そういう意味か。」

カインさんの言葉に、僕は頷きましたにゃ。

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