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BL~中編・長編集~

第16章 ~Riproduzione~

「豊・・・・」

あいつが死んでからもう・・・・45年か。

俺も、随分歳をとったな。

「・・・・」

もうすぐ62歳。

そろそろ、人生の終わりも見えてきた。

「おはようございます。 朝食です。」

「どうも。」

俺は心臓に病を患い、入院生活。

「今朝の気分はいかがですか?」

「いいですよ。」

今朝は目覚めがよかった。

朝食をとり、体を動かしに部屋を出てブラブラする。

「それにしても・・・不思議な夢だったな。」

豊・・・今でも、俺の心の中にはあいつがいる。

あいつにもう一度会えたら・・・俺は、どうする?

「今日もいい天気だ。」

屋上に出ると、視界いっぱいに青空が広がった

「豊・・・」

高校生の頃・・・俺には恋人がいた。

名前は瑞城 豊。 俺のたった一人の幼馴染だ。

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