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BL~中編・長編集~

第2章 ~あなたが一番大切です~

「・・・お前の言う好きは・・・こういう好きか?」

抱きしめられているせいで、先輩の声が耳元で響く。

「・・っ・・・は、い・・・・」

なに・・・どうしたんだろう・・・・

「・・・そうか。」

足が、震える。

「・・・・花宮。」

「なん、ですか?」

先輩の息が耳にかかるたび、体に力が入らなくなっていく。

「・・・俺も、お前が好きだ・・・・・」

「・・・・・・・え?」

先輩の言葉が、すぐには理解できなかった。

・・・好き・・・・・?

先輩が僕を・・・・?

「・・・ぅ・・そ・・・・」

だって、先輩には・・・

「・・・・本当だ。」

「で、でも、せんぱ・・・んっ!!」

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