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BL~中編・長編集~

第16章 ~Riproduzione~

「すでになってるだろ。」

「松下・・・?」

気づかなかったが、近藤の隣には松下がいた。

「ほら、水飲んで。」

「あ、あぁ・・・・サンキュー。」

近藤からペットボトルの水をもらい、一気に飲み干す。

「大丈夫か?」

「・・・たぶん。」

うわ・・・・頭がガンガンする。

「もう、なに考えてるの!? 死んだら本っっっ当に許さないからね!!!!」

「え?」

近藤はそう言って、屋上を飛び出して行った。

「・・・・・?」

あいつ・・・俺のこと嫌いになったんじゃないのか?

「優太はさ、お前のことも大切な友達だと思ってんだよ。」

「え?」

正直、松下の言葉を信じられなかった。

「瑞城が死んだのは、お前のせいじゃないとは言い切れないけどな。 それでも、あいつはお前が大切なんだよ。

もう、友達を失いたくないって。」

「・・・・」

近藤・・・・・

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